Master Data Steward | Staff / Non-line manager | Data & Insight Excellence Dept., HP Operations

主な役割

このマスタデータ・スチュワードの主な役割は、内部および外部のステークホルダと協力して次の業務を遂行することです。

  1. 担当業務において、マスタデータ管理の全プロセスに責任を持ち、医療用医薬品ビジネスで利用するデータの可用性と品質を確保する
  2. マスタデータ管理の戦略とガバナンスの立案・維持に貢献する

 

この役割には、さまざまな種類のマスタデータ(従業員、組織、販売テリトリ等)を、相互のつながりや依存関係を含めて管理した経験が必要となります。また、新しい要件(例:データセットを拡張する、新しいシステムにデータを連携する)を迅速に理解して、対応する能力も求められます。さらに、業務効率を改善し、新しいソリューションを導入するためといったプロジェクト管理経験も必要となります。

 

責任範囲

1. マスタデータおよび二次販売データの管理を行い、日々の業務およびデータドリブンの意思決定をサポートするために、データの可用性・正確性・整合性を担保する

関連するパフォーマンス指標

1.1 データセキュリティ/プライバシー関連の法律および会社の規定(例:個人情報保護法、会社のSOP)に準拠して、以下のマスタデータを生成、維持、管理する。

  • 製品
  • 顧客(ターゲット、診療科などの属性を持つ医師/施設)
  • 卸売業者
  • 組織(支店/営業所/テリトリと関連する従業員情報等)

 

1.2 内部および外部のステークホルダと協業して、マスタデータおよび二次販売データの品質、整合性、可用性を担保する。

 

1.3 マスタデータおよび属性情報のクレンジングを管轄して、マスタデータの品質を確保する。

 

1.4 マスタデータ管理のKPIに基づいて運用を改善する。

 

1.5 データを効果的かつ効率的に管理するために、エンドツーエンドのマスタデータ管理プロセスを効率化し、システムの自動化とプロセスの最適化を継続的に改善する。

 

2. マスタデータ管理システムのシステムオーナー代理業務(運用管理・デマンド管理・拡張等)

関連するパフォーマンス指標

2.1 SOPに従ってアドミンタスクを実行する(例:ユーザーアカウント管理、監査対応)。

 

2.2 デマンド管理プロセスを促進し、全体最適化の観点から予算内でデマンドの優先順位をつける。ビジネス部門の要望(ビジネス用語)を理解し、IT部門と協業してシステム実装に落とし込む(現状の枠組みへのFit&Gapを確認し、構築&運用の最適化を図る)

 

2.3 ローカルビジネスとIT部門(システムベンダーを含む)の橋渡しを行い、システム機能を改善し、ベストプラクティスを活用する。

 

3. チームリーダーと共に戦略とガバナンスを樹立する(マスタデータ管理のロードマップ、戦略、およびガバナンス方針の整理)

関連するパフォーマンス指標

3.1 事業戦略および部門の優先に沿ったマスタデータ管理のロードマップと戦略を進化・発展させる。

 

3.2 ガバナンスモデルを改善し、マスタデータ管理のエンドツーエンドのプロセスを合理化して、データの可用性とデータの利用を最大化する。

 

3.3 マーケットの動向を注視し、潜在的なデータセットおよび革新的なソリューションを導入して、ビジネスの戦略・戦術にさらに貢献する。

 

4. マスタデータの価値を最大化し、会社の戦略を実現するためのプロジェクト管理

関連するパフォーマンス指標

4.1 プロジェクト内の役割(例:プロジェクトマネージャー、ワークストリームリード)に応じて目標と目的を設定し、ゴール達成する

 

4.2 プロジェクトの目標と目的を達成するために、マスタデータに関するインサイトとコンサルテーションを提供する。

 

4.3 プロジェクトメンバおよびステークホルダと密接に協業してプロジェクトの活動を管理・統括する。

 

5. データリテラシーを向上させ、マスタデータの適切な利用を促進するためのナレッジ管理および教育活動

関連するパフォーマンス指標

5.1 各マスタデータのデータ定義を明確にし、それらのつながりと依存関係を可視化する。そのために、データの定義、データ管理の原則やルール、およびサポートドキュメントを更新し、最新の状態に保つ。

 

5.2 データリテラシーとデータ利用を向上させ、必要なルール(例:Ultmarcの第三者利用申請)が適切に遵守されるようにするために、マスタデータに関するコミュニケーションとトレーニングを計画して提供する。

 

規程および/または組織の要件

  • 労働基準法、1947年4月7日法律第49号
  • 政府の規制および会社の標準作業手順に従う
  • コンプライアンスを遵守し、常に倫理的に行動する

 

職務の複雑さ

製薬業界のビジネスプロセスおよび標準的なテクノロジーに対する深い理解を元に、このポジションでは、自律的な作業者としてデータの整合性を維持するために、マスタデータ管理プロセスを統括するスキル・能力が必要となります。

チームリーダーの管轄の下、このポジションでは、ローカルおよびグローバルのさまざまなステークホルダと連携して、部門横断的なビジネスデマンドを達成するためのソリューションを導入するに際にリーダーシップを示す必要があります。

 

関連部門/接点のある組織

1. 内部インターフェース:

1-1. 国内のステークホルダ:3つの事業部、マーケットアクセス部門、メディカル部門、人事部門、生産部門、およびIT部門。

1-2. グローバルのステークホルダ:マスタデータ管理のグローバルケイパビリティオーナー、各グローバルシステムのオーナー。

 

2. 外部インターフェース:

卸売業者(マスタデータおよび二次販売データを管理)、ITベンダ(データ管理および処理を実施)、Ultmarcのような3rdパーティやデータプロバイダ(データの取得、新しいデータモデルの討議)。

 

職務の専門性

  • マスタデータ管理およびそれを支える技術に関する深い専門知識と知見(データモデリングおよび管理手法を含む)
  • ウォーターフォールおよびアジャイルの両方の手法でプロジェクトをGo-Liveに向けて主導する能力
  • 業務側管理者としてシステムの保守や拡張をした経験
  • 部門間の変革を推進し、ビジネスチームとITチームを橋渡しするための優れたコミュニケーションスキル
  • 多様性のあるチームでの業務経験。

 

職務のインパクト

部門横断的なデータガバナンスとデータの可用性:医療用医薬品の各ビジネス部門が日常業務を遂行し、データドリブンの意思決定を行う環境を、マスタデータ・スチュワードは担保します。

 

教育/学位の要件

情報技術、情報管理、関連分野の学士号または修士号、または同等の経験。

 

必要な能力(スキル、経験、コンピテンシー)

能力とスキル:

  • 計画を立て、プロジェクト目標を達成するためのプロジェクト管理経験。
  • ゴールに向かって部門横断的なチームをリードするための優れたコミュニケーションスキル。
  • ビジネス上の課題に対するソリューションを提供するためのリーダーシップ。
  • イニシアティブを推進するためのオープンマインドな考え方
  • ビジネス部門間の相反する要件を管理するためのコンフリクトマネジメントスキル。
  • 高く広い視点からの将来を見据えた戦略的な考え方。
  • BANI(Brittle, Anxious, Non-Linear, and Incomprehensible)環境に適応する柔軟性と継続的に効率性を改善するマインドセット。
  • 製薬業界およびそのビジネスプロセスの理解。
  • データの整合性と正確性を維持するためのデータリテラシー。
  • マスタデータ管理および関連技術/フレームワークに関する専門知識。

 

言語スキル

  • 日本語:流暢/ネイティブ
  • 英語:中級 (メール対応、文書理解等)

 

 

Recruiter:Sakai